仙台市泉区で猫がいなくなったら|設計された街と、そうでない街の探し方

猫がいなくなったら
泉区は、仙台の五つの区のなかで いちばん性格の違う街が同居している区かもしれません。
一方には、五十年以上前から図面を引いて造られた街があります。 道路の両側に幅四十メートルの樹木帯があり、電柱が一本もない。 もう一方には、昭和の団地と、昔ながらの農村と、山があります。
猫の探し方は、このどちらかで大きく変わります。 まず、ご自宅がどちらかを確かめてください。
届け出先|まず五分で済ませてください
探しに出る前に、先にこれを済ませてください。 探している間に保護されていることがあります。
1. アニパル仙台
仙台市動物管理センター。宮城野区扇町6-3-3、022-258-1626。 受付は平日8時30分から17時まで。泉区を含む仙台市内は、ここが窓口です。 保護された猫の情報をホームページでも公開しています。
2. 警察署・交番
飼い猫は落とし物として扱われます。 保護した方が最初に持ち込むのも警察であることが多く、 そこからセンターへ渡ります。二十四時間開いています。
3. 近くの動物病院
けがをした猫が持ち込まれることがあります。 かかりつけだけでなく、近隣の病院にも伝えておいてください。
4. 富谷市・大和町
泉区は北で富谷市と大和町に接しています。 市境を越えた場合、窓口は宮城県動物愛護センター(富谷市明石下向田69-4)の管内になり、 電話は県の犬猫ダイヤル(022-774-6920)です。 こちらは土日祝も8時30分から17時15分まで受け付けます。
泉区にお住まいの方には、ひとつ知っておいていただきたいことがあります。 県の動物愛護センターは、区のすぐ北、富谷市にあります。 市境を越えていた場合の窓口が、実は近いということです。
仙台市は、こうも書いています。 「センターには、首輪がついていても所有者の明示がないために引き取られる猫が数多くいます」 首輪は「飼い猫だ」と伝えますが、「どこの家の猫か」は伝えません。
泉区には、二種類の街があります
泉区は泉ケ岳のふもとに東西へ長く広がり、 七北田川をはさんだ丘陵部に、大小の住宅団地が並んでいます。
ただ、その住宅団地は造られた時代が違います。 そして時代が違うと、街のかたちが違う。 街のかたちが違えば、猫が隠れる場所も変わります。
設計された街|泉パークタウン
一九六九年に事業が始まった、民間では日本最大規模のニュータウンです。 総面積は約千七十四ヘクタール。高森、桂、寺岡、紫山といった地区に分かれています。
- メイン道路の両側に、幅四十メートルの樹木帯
- 電線を地下に埋めた街区(東北で初めてでした)
- 建物の外壁の色が揃っている
- 区画が整然としている
歩くと分かりますが、とても静かで、見通しのいい街です。 ただし、猫を探す側から見ると、これが独特の条件になります。
設計される前の街|南光台・将監・八乙女
昭和三十年代後半から、区の東南部の丘陵地で開発が進みました。 こちらは山を削って造った、古いタイプの団地です。
- 擁壁と法面がある段々になった街
- 階段が多い
- 電柱がある
- 家の形も塀もばらばら目印になるものが多い
そして、街ではない場所
区の西側、福岡・朴沢・根白石のあたりは農村です。 さらに西へ行けば泉ケ岳。 同じ泉区でも、ここはまったく別の探し方になります。
泉パークタウン|樹木帯が猫の道になります
このニュータウンでいちばん特徴的なのが、 メイン道路の両側に設けられた、幅四十メートルの樹木帯です。
道路一本につき、左右に四十メートルずつの林がある。 しかも、それが街の骨格に沿って何キロも連続しています。
猫にとって、これがどういう場所か。 連続した、人が歩かない、身を隠せる帯です。
だから、樹木帯を先に当たります
猫が落ち着ける場所の条件は、三方が塞がって上に屋根があることです。 樹木帯の中には、それがいくらでもあります。
- 木の根元、落ち葉が積もった窪み
- 低木の茂みの中特に根元が空洞になっているところ
- 倒木や、枝を集めて積んである場所
- 樹木帯と住宅の境にある、フェンスや擁壁の際
- 排水の溝、側溝の暗渠
探すときは、中を突っ切るのではなく、縁に沿って歩いてください。 猫は林の真ん中より、林と街の境目にいます。 片側が身を隠せる林、もう片側が開けている。そういう場所を好みます。
樹木帯は「線」です。範囲ではありません
ここが大事なところです。 樹木帯は面ではなく、細長い線です。 そして猫は、その線に沿って移動できてしまいます。
ですから、自宅のすぐそばだけを見て終わりにしないでください。 樹木帯に入った可能性があるなら、その帯を上流と下流にたどります。 川を探すときと同じ考え方です。
電柱がない街で、ポスターをどうするか
泉パークタウンは、電線を地下に埋めた街です。 東北で最初にそれをやった街区として知られています。
街並みとしては美しい。ただ、猫を探す立場になると、 ひとつ困ったことが起きます。
迷い猫のポスターを貼る場所がありません。
そもそも、電柱に貼るのは適切ではありません
先に申し上げておくと、電柱は電力会社や通信会社の設備です。 無断で貼ることは、本来できません。 電柱のある街でも、そこは同じです。
ですから、電柱がないことを不便と考えるより、 最初から「貼ってよい場所」を探すほうが早い。
泉パークタウンで、情報を届ける方法
- 管理組合や自治会の掲示板まず相談してみてください
- 近くの動物病院掲示を受けてくださるところがあります
- コンビニやスーパーの地域掲示板店長さんに一言
- 集合住宅の管理会社エントランスの掲示板
- 公園や緑地の管理事務所
そして、この街ではもうひとつ効く方法があります。 散歩やジョギングをしている方に、直接お渡しすることです。
樹木帯と公園が多いので、 毎日同じ時間に同じコースを歩いている方が、かなりいらっしゃいます。 その方たちは、街の様子をよくご存じです。 紙を一枚お渡しして、「見かけたらご連絡ください」と。 貼るより、手渡すほうが届きます。
外壁の色が揃っているということ
この街は、建物の外壁の色に配慮した街並みになっています。 落ち着いていて、統一感がある。
ただ目撃情報を聞くときには、これが効いてきます。 「あの赤い屋根の家の裏」という言い方が、この街ではできません。
ですから、場所は必ず住所か、交差点名か、公園の名前で聞いてください。 「◯丁目の何番あたり」と。 あいまいな目撃情報は、あとで線を引くときに使えなくなります。
南光台・将監・八乙女|昭和の団地は擁壁と階段
区の東南部、南光台や将監、八乙女のあたりは、 昭和三十年代後半から造られた古いタイプの団地です。 丘陵を削って造られているので、街のあちこちに段差があります。
パークタウンとは、探し方がまるで違います。
擁壁の縁を、上と下の両方たどります
造成でできた斜面を固めた擁壁が、段々の壁として残っています。 この壁の縁が、猫にとって最高の道です。
- まっすぐで、同じ高さが続く猫が好む動き方に合っています
- 片側が壁なので、背後を取られない
- 人が通らない擁壁の上や下の細い帯は、誰も歩きません
そして擁壁の水抜き穴。 あの小さな穴は、奥行きがあり、雨が当たらず、三方が塞がっています。 懐中電灯を持って、一つずつ覗いてください。
階段は、猫にとっての壁です
団地には長い階段があります。 猫は、この階段を好んで使いません。 一段ずつ上がるより、横へ逃げるほうが楽だからです。
ですから階段でつながっている上の段と下の段は、別々の場所として考えてください。 上でいなくなったなら、まず上を全部見る。下は、そのあとです。

泉中央|駅前の建物には隙間がありません
泉中央は区の中心です。 地下鉄南北線の終点で、駅のまわりには商業施設と高層の建物が並びます。 南側には七北田公園があります。
新しい建物には、床下や隙間というものがほとんどありません。 猫が入れる場所が少ない。 これは、探す場所が絞れるということでもあります。
泉中央で、先に当たるところ
- 立体駐車場の各階車の下とエンジンルーム。寒い時期は特に
- ビルの設備スペース、室外機の裏
- 地下駐輪場、階段の踊り場の下
- 七北田公園の植え込みと、遊具の下
- 工事中の敷地と、仮囲いの内側
公園を探すときは、夜と早朝に。 日中は人が多く、猫は動きません。 人がいなくなってから、植え込みの根元を一周してください。
七北田川|猫は越えません
区の真ん中を、七北田川が東へ流れています。 住宅団地は、この川をはさんだ丘陵部に広がっています。
猫は、基本的に川を渡りません。 橋を渡ることはありますが、自分から水に入ることはまずない。 ですから、いなくなった場所が川のどちら側かで、 探す範囲は半分になります。
線は、川に沿った向きに引きます
猫は川に突き当たると、そこで止まり、 川に沿って上流か下流のどちらかへ移動します。 捜索の線は、川を横切る向きではなく、 川と同じ向きに、細長く引きます。
- 河川敷の草むらと、護岸のブロックの隙間
- 橋の下橋台のまわりは三方が塞がって屋根があります
- 水門や樋門の構造物
ただし、暗い時間に河川敷へおひとりで下りるのは避けてください。 足元が見えないうえに、水際は滑ります。
根白石・朴沢|農村部の探し方
区の西側、福岡・朴沢・根白石のあたりは農村です。 田畑が広がり、その中に家がまとまって建っています。
田んぼの中には、猫が隠れ続けられる場所がありません。 足場が悪く、屋根がないからです。 探すのは、人の暮らしがあるところです。
農村部で、先に当たるところ
- 屋敷を囲む林(いぐね)の根元仙台平野の農家に残る屋敷林です
- 納屋、物置、農機具小屋扉が少し開いていれば入ります
- ビニールハウスの中と、その周り
- 家屋の床下と縁の下古い建物ほど入口が開いています
- 積んである薪や資材の下
- 用水路の暗渠と、その出口
敷地に入る前には、必ず声をかけてください。 そして、これが農村部のいいところですが、 農家の方は毎日その土地を見ておられます。 訪ねて事情をお話しすれば、「そういえば納屋のあたりで見た」と教えていただけることがあります。
泉ケ岳|山には入りません
区のシンボルである泉ケ岳は、スキー場やハイキングコースがある山です。 区の名前も、この山から来ています。
山際で猫がいなくなった場合、先にお伝えしておきたいことがあります。 飼い猫は、山には入りません。
- 食べ物がない自分で狩りをして生きられるようになるには時間がかかります
- 身を隠せる人工物がない茂みは一時的な隠れ場所にしかなりません
- 他の動物がいる猫は、自分より大きな動物の匂いを避けます
探すのは、山の中ではなく、山と人の暮らしの境目です。
山際で、先に当たるところ
- スキー場やキャンプ場の管理施設、その裏手
- 駐車場の車の下
- 物置、倉庫、資材置場
- いちばん山に近い家の、床下と物陰
そして泉ケ岳のふもとは、冬の冷え込みが市街地とは違います。 冬にこのあたりでいなくなった場合は、 暖かい場所を最優先で。 エンジンルーム、室外機のまわり、使われている建物の床下。 猫は必ず熱のある場所を選びます。
やってはいけないこと
- 電柱や道路の設備にポスターを貼る無断では貼れません。掲示板か、お店に相談を
- 樹木帯の中を大勢で突っ切る猫を奥へ追い込みます。縁に沿って、静かに
- 擁壁や法面をよじ登る足場が崩れます。上の段へは階段か坂から
- 山の中を歩き回る猫はそこにいません。境目を見てください
- 農家や施設の敷地に、断らずに入る一言かければ、たいてい通ります
- 大勢で一度に探す猫は人の気配が増えるほど動かなくなります。二、三人までで
- 餌を何か所にも置く置くなら一か所。場所が絞れなくなります
それから、もうひとつ。 ご自分を責めないでください。 窓の開け方、網戸の建て付け、宅配の受け取り。 どれも、猫と暮らしていれば起こりうることです。 いま必要なのは、原因を考えることではなく、今夜どこを回るかを決めることです。
猫探偵の使いどころ
先に申し上げておきます。 まだ一日目で、ご自宅のすぐ近くという状況でしたら、 猫探偵をお呼びになる必要はありません。 届け出を出して、夜に一周して、餌を一か所。まずそれをやってみてください。
泉区で私たちにご相談いただく意味があるのは、こういう場面です。
- 樹木帯に入った可能性があり、どこまでたどればいいか分からない
- 造成団地で、擁壁の上と下をどこまで見たか分からなくなった
- ポスターを貼る場所がなく、情報の集め方に困っている
- 農村部で、一軒ずつ訪ねる時間と気力がない
- 川を越えたのか、こちら側にいるのか判断がつかない
- 市境を越えて富谷市や大和町へ出た可能性がある
- 仕事があり、毎日の確認と捜索を続ける時間が取れない
猫探偵がやるのは、魔法ではありません。 探す場所に順番をつけて、その順番どおりに人手と時間を使い切ることです。
お断りすることもあります
ご事情を伺って、調査をお勧めしないとお伝えすることがあります。 費用をいただいてから「すぐ近くにいました」となるより、そのほうが誠実だと考えています。
この形ならお受けできます、という言い方をします。 お断りするときも、代わりに何をすればいいかは必ずお伝えします。
費用の考え方
泉区は、街の種類で工程が変わります。 樹木帯を線でたどるのと、古い団地の擁壁を一段ずつ見るのとでは、 必要な人手も日数も違います。
- 場所ニュータウンか、昭和の団地か、農村か、山際か
- 経過日数早いほど範囲が狭く、日数も短くなります
- 高低差と連続する緑地たどる線が長いほど、時間がかかります
- 手がかりの量最後に見た場所と時刻が分かっているかで変わります
一律の金額はお示しせず、ご事情を伺ったうえで個別にお見積りします。 まず伺いたいのは、どこで、いつ、ということだけです。
仙台市泉区の猫探偵についてよくある質問
Q. 樹木帯の中は、どこまで探せばいいですか。
中を突っ切るのではなく、縁に沿って歩いてください。 猫は林の真ん中より、林と住宅の境目にいます。 そして樹木帯は面ではなく細長い線なので、上流と下流にたどります。 自宅のすぐそばだけで終わりにしないでください。
Q. 電柱がなくてポスターを貼れません。
そもそも電柱は電力会社の設備なので、無断では貼れません。 掲示板、動物病院、お店の地域掲示板に相談してください。 そしてこの街では、散歩やジョギングをしている方に直接お渡しするのが効きます。 毎日同じコースを歩いている方が、たくさんいらっしゃいます。
Q. 泉ケ岳の方へ行ってしまったのではと心配です。
飼い猫は山に入りません。食べ物も隠れ場所もなく、他の動物がいるからです。 探すのは、山と住宅地の境目です。 いちばん山に近い家の床下、物置、車の下。 人の暮らしの匂いがある場所の、いちばん外側。そこが境目です。
Q. 富谷市の方へ出てしまった場合はどうなりますか。
仙台市外になるので、窓口が県の管轄に変わります。 宮城県動物愛護センターは、富谷市にあります。 電話は犬猫ダイヤル(022-774-6920)で、土日祝も受け付けています。 市境の近くなら、アニパル仙台と両方に出しておいてください。
Q. 猫探偵に仙台まで来ていただけるのですか。
はい。ファミリー調査事務所はフランチャイズで、仙台にも拠点があります。 地元の調査員が優先して動き、必要に応じて他の拠点からも入ります。 ご相談の受付は下記のフリーダイヤルで承ります。
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