仙台市若林区で猫がいなくなったら|街から海まで、五キロで景色が入れ替わる区の探し方

猫がいなくなったら
若林区で猫を探しておられるなら、 まずご自宅が区のどのあたりかを思い浮かべてください。
この区は、西の端と東の端で、まったく別の土地です。 寺町の路地から、田んぼの中の屋敷林、そして海辺まで。 その全部が、ひとつの区に入っています。
面積は約五十平方キロメートル。青葉区の六分の一ほどしかありません。 狭いのに、これだけ景色が変わる。 だから「若林区の探し方」は一つではなく、四つあります。
届け出先|まず五分で済ませてください
探しに出る前に、先にこれを済ませてください。 探している間に保護されることがあるからです。
1. アニパル仙台
仙台市動物管理センター。宮城野区扇町6-3-3、022-258-1626。 受付は平日8時30分から17時まで。若林区を含む仙台市内は、ここが窓口です。 保護された猫の情報をホームページでも公開しています。
2. 警察署・交番
飼い猫は落とし物として扱われます。 保護した方が最初に持ち込むのも警察であることが多く、 そこからセンターへ渡ります。二十四時間開いています。
3. 近くの動物病院
けがをした猫が持ち込まれることがあります。 かかりつけだけでなく、近隣の病院にも伝えておいてください。
4. 名取市
若林区は南で名取市に接しています。 名取川を越えた場合、窓口は県の犬猫ダイヤル(022-774-6920)です。 こちらは土日祝も8時30分から17時15分まで受け付けます。
仙台市は、こう書いています。 「センターには、首輪がついていても所有者の明示がないために引き取られる猫が数多くいます」
首輪は「飼い猫だ」と伝えますが、「どこの家の猫か」は伝えません。 届け出は、その穴を埋めるための手続きです。
若林区は、西から東へ段階的に変わります
仙台市は若林区を、四つの地域として説明しています。 都心とその周辺、地下鉄沿線、郊外の住宅地、そして田園と海浜。
これが面白いのは、四つがばらばらに散らばっているのではなく、 西から東へ、順番に並んでいることです。
市街地を出て、住宅地を抜けて、田んぼになって、海に出る。 車で走れば十数分の距離に、それだけの変化が詰まっています。
だから、まず「どこで」を決めてください
猫の探し方は、この四つでまったく変わります。
- 寺町・古い町並み隠れ場所が多すぎる。一軒ずつ当たる
- 地下鉄沿線駅ごとに性格が違う。駅の東西で分けて考える
- 田園隠れ場所が限られる。いぐねを一つずつ
- 海浜見通しが利くぶん、足元を見落とす
いなくなった場所がどれに当たるか。 それが決まれば、この先の章のうち一つだけを読んでいただければ足ります。
荒町・河原町|寺町の路地と古い町並み
区の西側、JR貨物線から西のあたりには、 城下町の時代から続く町並みが残っています。 荒町、河原町、南材木町。若林城の跡もこのあたりです。
そしてこの一帯には、お寺が多い。 仙台の寺町は青葉区の北山だけではなく、 こちら側にもまとまって残っています。
寺の境内は、猫にとって最良の場所です
青葉区の記事でも同じことをお伝えしましたが、繰り返します。 お寺と墓地は、猫が居着く条件を全部そろえています。
- 人の出入りが少なく、静かな時間が長い
- 石塔や石垣のあいだに、三方が塞がった隙間がたくさんある
- 植え込みと大きな木があり、身を隠しながら移動できる
- 供え物や水があることもある
探すときは、必ず先に寺務所へ一声かけてください。 黙って墓地を歩き回ると、別の心配をおかけします。 一言断れば、たいていは「どうぞ」と言っていただけますし、 「そういえば見かけた」と教えてくださることもあります。
古い町並みの、猫が入る場所
- 木造家屋の床下通風口が開いているところ
- 蔵や納屋の隙間
- 塀と塀のあいだの細い路地人が通らない幅のところ
- 商店の裏手、積んである木箱やケースの陰
このあたりは隠れ場所が多すぎるのが難点です。 広く回るより、自宅から半径百メートルを、一軒ずつ声をかけて潰す。 そのほうが結果が出ます。
地下鉄東西線の沿線|駅ごとに性格が違います
区の真ん中を、地下鉄東西線が横切っています。 仙台市自身が 「駅ごとに異なるまちの個性が広がっています」 と説明しているとおり、沿線は駅ごとに顔が違います。
猫を探すときにも、その違いがそのまま効いてきます。
薬師堂・連坊のあたり|住宅と寺社が混ざります
西寄りのこの一帯は、住宅と寺社と学校が混ざっています。 路地が細かく、行き止まりが多い。 猫にとっては動きやすく、人にとっては見通しが利きません。
ここは夜の十時以降、車と人の通りが減ってからが本番です。 自転車でゆっくり回り、角ごとに立ち止まって耳を澄ませてください。
卸町・六丁の目|昼と夜で別の場所になります
卸町から六丁の目にかけては、倉庫と事業所が並ぶ一帯です。 昼はトラックとフォークリフトで音が途切れず、猫は動きません。 夜になると人がほぼいなくなり、そこで初めて動き出します。
つまりこの一帯は、夜にしか探せません。 そして敷地はすべて私有地です。 フェンスの中を覗いたり、勝手に入ったりすれば、話が別の方向へ行きます。
事業所への連絡と、見せていただく段取り。 ここは猫探偵にご依頼いただく価値がいちばん立つ場面です。
荒井|新しい街には、隙間がありません
東の終点、荒井のまわりは新しく開発された地区です。 新築のマンションや戸建てが並び、道路も区画も整っています。
新しい建物には、床下や隙間というものがほとんどありません。 だから猫が入れる場所が限られます。
- 立体駐車場の各階、車の下とエンジンルーム
- まだ造成中の空き地、資材置場
- 用水路の暗渠と、その出口
- 集合住宅の駐輪場の奥、ゴミ集積所の裏
そして荒井から東は、すぐ田園地帯です。 街の縁でいなくなった場合、田んぼ側へ出た可能性を必ず考えてください。
六郷・七郷の田園|猫は「いぐね」にいます
ここが、若林区でいちばんお伝えしたいところです。
区の東側、六郷・七郷と呼ばれる一帯は田園地帯です。 見渡すかぎり田んぼが広がり、 その中に、緑の塊がぽつん、ぽつんと点在しています。
あれが「いぐね」です。
いぐねとは
仙台市の説明によれば、いぐねは 風雪から家屋敷を守るため、また食料や建材、燃料として使うために、 敷地を取り囲むように植えられた屋敷林のことです。 「い」は家、「くね」は地境。屋敷の境を示す言葉が語源とされています。
ケヤキ、クリ、スギ、カシ、ヒバ。 食べるためのクルミ、ウメ、イチョウ。 市は「緑の浮島のように見える」と表現しています。 若林区長喜城のいぐねは、仙台市の緑の名所百選にも選ばれています。
なぜ、いぐねから探すのか
猫が落ち着ける場所の条件は、どこでも同じです。 三方が塞がっていて、上に屋根があること。
田んぼには、それがありません。 稲が伸びていても、身を隠せるのは一時的で、 隠れ続けられる場所ではない。
だから、広い田園地帯で猫が身を寄せられる場所は、いぐねしかありません。 そしていぐねは、地図の上でも、目で見ても、はっきり分かります。
- 木の根元と、落ち葉が積もった窪み
- 屋敷と林のあいだ、物置や農機具小屋の周り
- 倒れた木や、積んである薪の下
- 納屋やビニールハウスの中扉が少し開いていれば入ります
田んぼの中を歩き回るより、いぐねを一つずつ当たってください。 数はそれほど多くありません。 地図で数えられる程度です。
そして、必ず声をかけてから
いぐねは屋敷林です。つまり、どなたかのお宅の敷地です。 黙って入ることはできません。
ただ、ここが若林区の田園地帯のいいところでもあります。 農家の方は、毎日その土地を見ておられます。 訪ねて事情をお話しすれば、 「昨日、納屋のあたりで見た」と教えていただけることがある。
一軒ずつ訪ねるのは、時間と気力が要ります。 そこをお引き受けするのも、私たちの仕事です。
六郷堀・七郷堀|用水路が線を作ります
田園地帯には、田んぼに水を引くための堀が張りめぐらされています。 六郷堀と七郷堀。 広瀬川から取水して、区の東側へ流れていきます。
この用水路が、捜索の線を作ってくれます。
水路は、猫にとって道になります
川と違って、用水路は幅が狭く、 コンクリートの壁が両側にあり、上が開いています。 水が少ない時期なら、猫は水路の中を歩けます。
- 水路の側壁にある、管の口や点検用の窪み
- 橋や農道が水路を渡るところの、下の空間
- 暗渠になっている区間の、入口と出口
- 水門や分水の構造物のまわり
暗渠の入口は、必ず両端を見てください。 入ったきり出られなくなっていることがあります。
そして用水の時期によって、水路の様子はまるで変わります。 田植えの前後は水が入り、稲刈りのあとは干上がります。 いま水が流れているかどうかで、探せる場所が変わる。 現地を見るときに、そこを確かめてください。

海浜地域|隠れる場所が限られます
区のいちばん東、太平洋に面した一帯です。 震災のあと、ほ場整備と復興道路が進み、 いまは広い土地に、道路と農地と施設が点在する景色になっています。
「見通しがいいから探しやすいのでは」と思われるかもしれません。 実際には、その逆です。
身を隠せる場所が少ないぶん、猫は数少ない隠れ場所に集中します。 そして広い場所では、目が遠くばかりを追ってしまい、 足元の小さな隙間を見落とします。
海側で、先に当たるところ
- 防潮堤や護岸のブロックの隙間猫がすっぽり入る大きさがあります
- 松林の根元と、倒木の下
- 倉庫や作業小屋の床下
- 使われていない車両、資材、漁具の下
- 水路の暗渠と、その出口
それから、海側は風が強い日があります。 風の音で呼び声が届かず、猫の鳴き声もこちらに届きません。 風のない日、風のない時間を選んでください。 早朝が向いています。
広瀬川と名取川|南の境は二本の川
若林区の南側は、広瀬川と名取川に沿って太白区と接しています。 下流で二本は合流し、そのまま海へ出ます。
猫は、基本的に川を渡りません。 橋を渡ることはありますが、自分から水に入ることはまずない。
ですから、いなくなった場所が川のどちら側かで、 探す範囲は半分になります。
線は、川に沿った向きに引きます
猫は川に突き当たると、そこで止まり、 川に沿って上流か下流のどちらかへ移動します。 つまり捜索の線は、川を横切る向きではなく、 川と同じ向きに、細長く引きます。
- 河川敷の草むらと、護岸のブロックの隙間
- 橋の下(橋台のまわりは三方が塞がって屋根があります)
- 水門や樋門の構造物
ただし、暗い時間に河川敷へおひとりで下りるのは避けてください。 足元が見えないうえに、水際は滑ります。 昼のうちに場所を確かめて、夜は二人で。
やってはいけないこと
- いぐねや田畑に、断らずに入る個人の敷地です。必ず先に声をかけてください
- 倉庫や事業所の敷地に、断らずに入る同じです
- 寺の境内や墓地を、黙って歩き回る寺務所に一言
- 大勢で一度に探す猫は人の気配が増えるほど動かなくなります。二、三人までで
- 昼間に卸町・六丁の目を探すその時間、猫は動きません。夜に回してください
- 餌を何か所にも置く置くなら一か所。場所が絞れなくなります
- 用水路に降りる藻で滑ります。中を見るなら上から
それから、もうひとつ。 ご自分を責めないでください。 窓の開け方、網戸の建て付け、宅配の受け取り。 どれも、猫と暮らしていれば起こりうることです。 いま必要なのは、原因を考えることではなく、今夜どこを回るかを決めることです。
猫探偵の使いどころ
先に申し上げておきます。 まだ一日目で、ご自宅のすぐ近くという状況でしたら、 猫探偵をお呼びになる必要はありません。 届け出を出して、夜に一周して、餌を一か所。まずそれをやってみてください。
若林区で私たちにご相談いただく意味があるのは、こういう場面です。
- 田園地帯で、いぐねを一軒ずつ訪ねる時間と気力がない
- 卸町や六丁の目の事業所に入った可能性がある段取りが要ります
- 夜間にしか探せない一帯で、おひとりでは動けない
- 用水路の暗渠に入った可能性がある
- 川を越えたのか、こちら側にいるのか判断がつかない
- 海側で、隠れ場所の当たりがつかない
- 仕事があり、毎日の確認と捜索を続ける時間が取れない
猫探偵がやるのは、魔法ではありません。 探す場所に順番をつけて、その順番どおりに人手と時間を使い切ることです。
お断りすることもあります
ご事情を伺って、調査をお勧めしないとお伝えすることがあります。 費用をいただいてから「すぐ近くにいました」となるより、そのほうが誠実だと考えています。
この形ならお受けできます、という言い方をします。 お断りするときも、代わりに何をすればいいかは必ずお伝えします。
費用の考え方
若林区は、場所によって工程がまったく変わる区です。 寺町の路地を一軒ずつ回るのと、田園でいぐねを当たるのとでは、 必要な人手も日数も違います。
- 場所市街地か、地下鉄沿線か、田園か、海側か
- 経過日数早いほど範囲が狭く、日数も短くなります
- 時間帯倉庫街は夜間が本番になります
- 手がかりの量最後に見た場所と時刻が分かっているかで変わります
一律の金額はお示しせず、ご事情を伺ったうえで個別にお見積りします。 まず伺いたいのは、どこで、いつ、ということだけです。
仙台市若林区の猫探偵についてよくある質問
Q. 田んぼの中まで探したほうがいいですか。
稲が伸びている時期でも、田んぼの中で隠れ続けることはできません。 足場が悪く、身を隠せる屋根もないからです。 田んぼを歩き回るより、いぐねと農業用の建物を一つずつ当ててください。 数は地図で数えられる程度です。
Q. いぐねのお宅を訪ねるのは気が引けます。
そのお気持ちはよく分かります。 ただ農家の方は、毎日その土地を見ておられます。 写真を一枚持って、いなくなった日と場所をお伝えするだけで構いません。 それが負担でしたら、そこをお引き受けするのが私たちの仕事です。
Q. 川を渡ることはありますか。
自分から水に入ることは、まずありません。 ただし橋を渡ることはあります。 広瀬川や名取川の橋の近くでいなくなった場合は、両岸を見てください。 それ以外なら、川のこちら側から探して構いません。
Q. 夜中に探しても大丈夫でしょうか。
猫が動くのはその時間なので、理にかなっています。 ただしおひとりで、夜中の倉庫街や河川敷、田んぼの中に入るのは避けてください。 田園地帯は街灯がほとんどなく、足元がまったく見えません。 どなたかと二人で行くか、その時間帯だけお任せください。
Q. 猫探偵に仙台まで来ていただけるのですか。
はい。ファミリー調査事務所はフランチャイズで、仙台にも拠点があります。 地元の調査員が優先して動き、必要に応じて他の拠点からも入ります。 ご相談の受付は下記のフリーダイヤルで承ります。
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