仙台市宮城野区で猫がいなくなったら|坂のない街と、人がつくった壁の探し方

猫がいなくなったら
宮城野区で猫を探しておられるなら、まずひとつお伝えしたいことがあります。
この区には、坂がほとんどありません。 仙台の他の区とは、そこが決定的に違います。 青葉区なら崖の縁を、太白区なら山の裾を見ます。 宮城野区では、その手がかりが使えません。
代わりに見るのは、人がつくった壁です。 倉庫、コンテナ、団地の棟、運河の護岸。 猫が身を寄せる場所は、この区では全部、人間が置いたものです。
届け出先|この区にはセンターがあります
探しに出る前に、先に済ませてください。五分で終わります。
宮城野区にお住まいの方には、ひとつ有利なことがあります。 仙台市の動物管理センター、通称アニパル仙台が、 宮城野区扇町にあります。 保護された犬や猫が集まる場所が、区内にあるということです。
1. アニパル仙台
仙台市動物管理センター。宮城野区扇町6-3-3、022-258-1626。 受付は平日8時30分から17時まで。 保護された猫の情報をホームページでも公開しています。
2. 警察署・交番
飼い猫は落とし物として扱われます。 保護した方が最初に持ち込むのも警察であることが多く、 そこからセンターへ渡ります。二十四時間開いています。
3. 近くの動物病院
けがをした猫が持ち込まれることがあります。 交通量の多い区なので、ここは必ず当たってください。
4. 隣の区・隣の市
宮城野区は多賀城市と利府町に接しています。 市境を越えた場合、窓口は県の犬猫ダイヤル(022-774-6920)になります。 北側にお住まいなら、両方に出しておいてください。
仙台市は 「すぐにご自宅の周辺等を探すと共に、アニパル仙台と警察へご連絡ください」 と案内しています。そして、こうも書いています。 「センターには、首輪がついていても所有者の明示がないために引き取られる猫が数多くいます」と。
首輪は「飼い猫だ」と伝えますが、「どこの家の猫か」は伝えません。 だから、届け出が要ります。
宮城野区には、坂がありません
仙台市の五つの区のなかで、宮城野区は特殊です。 大半が平野で、西の一部に台地があるほかは、高低差がほとんどありません。 東へ行けば仙台湾、海抜はどんどん低くなります。
これは猫を探すうえで、はっきり効いてきます。 坂や崖のある土地では、猫は「同じ高さのまま横へ」動きます。 青葉区の記事でお伝えしたのがこれです。 段丘の縁に沿って線を引けば、範囲がぐっと狭まる。
宮城野区では、その線が引けません。 どの方向にも同じように進めてしまうからです。 では何を手がかりにするのか。
平らな土地では、猫は「壁」を選びます
猫が落ち着ける場所には条件があります。 三方が塞がっていて、上に屋根があること。 これは地形が平らでも山でも変わりません。
坂のある街では、その条件を石垣や擁壁が作ります。 宮城野区で同じ役割をするのは、こういうものです。
- 倉庫と倉庫のあいだの隙間人が通らない幅のところ
- 積んであるパレットやコンテナの下雨が当たらず、三方が塞がっています
- 団地の棟と棟のあいだ、自転車置場の奥
- 用水路や側溝の暗渠の入口猫は暗くて細い場所を好みます
- 高架下、線路脇の資材置場
共通しているのは、人が日常的に立ち入らない人工物であることです。 自然の茂みより、こうした場所のほうが先に見つかります。
仙台駅東口・原町|新しい街と古い街が隣り合っています
宮城野区の市街地は、二つの顔を持っています。
仙台駅の東口側は、戦後の区画整理と近年の再開発で高層のビルが建ち並びました。 一方、原町から苦竹にかけては、江戸時代に宿場として発展した街です。 区役所もこちらにあります。
この二つは、猫にとってまったく違う土地です。
東口側|新しい建物には、隙間がありません
新しいビルやマンションは、基礎がコンクリートで固められ、 床下や建物の隙間というものがほとんどありません。 猫が入り込める場所が少ない、ということです。
では、どこにいるか。
- 立体駐車場の各階、車の下とエンジンルーム
- ビルの設備スペース、室外機の裏
- 地下駐輪場、階段の踊り場の下
- 工事中の敷地と、仮囲いの内側
建物の中に入ってしまっている可能性を、早めに考えてください。 管理会社に一報を入れておくと、清掃や設備点検の方が気づいてくださることがあります。
原町側|古い街には、隙間があります
宿場だった通り沿いには、木造の家屋や古い蔵、 塀と塀のあいだの細い路地が残っています。 こちらは、猫の隠れ場所が豊富です。
- 家屋の床下(通風口が開いているところ)
- 蔵や納屋の隙間
- ブロック塀と生垣のあいだ
- 植木鉢や物入れが置かれた家の裏手
古い街のほうが見つかりやすいかというと、そうとも限りません。 隠れ場所が多いぶん、一軒ずつ声をかけて回る必要があります。 ただ、こうした街には長く住んでおられる方が多く、 「そういえば見ない顔の猫がいた」と教えてくださることがあります。 この一言が、いちばん効きます。
卸町・流通団地|昼と夜で別の場所になります
宮城野区の特徴として、もうひとつ大きいのが 流通団地と工業団地の広さです。 国道4号の仙台バイパス沿い、国道45号沿い、そして仙台港の周辺。 卸町、扇町、港、苦竹。
このあたりでいなくなった場合、探し方が住宅街とまったく違います。 理由は、昼と夜で、まるで別の場所になるからです。
昼|人と車が絶えず動いています
トラックの出入り、フォークリフト、シャッターの開閉。 音も振動も途切れません。 猫はこの時間、どこかに入り込んで動きません。 昼間に呼んでも出てこないのは、そのためです。
夜|人が完全にいなくなります
住宅街と違い、流通団地は夜になると人が残りません。 街灯はありますが、歩いている人はほぼゼロです。 猫が動けるのは、この時間帯です。
つまりこの一帯は、夜にしか探せません。 そして夜は、私たちが動く時間でもあります。 おひとりで深夜の工業地帯に入るのは、率直に申し上げて危険です。 どなたかと二人で行くか、その時間帯だけお任せください。
敷地に入る前に、必ず断ってください
倉庫も工場も、私有地です。 フェンスの中を覗き込んだり、勝手に入ったりすれば、 猫を探していると説明しても、話が別の方向へ行きます。
ここは私たちがお役に立てる場面でもあります。 事業所への連絡と、見せていただく段取りをつけるところから。 猫探偵に頼む価値があるのは、まさにこういうところです。
鶴ケ谷・福田町・中野|団地は棟で場所が言えます
宮城野区には、昭和四十年代から五十年代にかけて造られた住宅団地が広がっています。 鶴ケ谷、福田町、中野、田子。
団地で猫を探すときに、飼い主さんがよくおっしゃるのが 「どこも同じに見えて、どこを探したか分からなくなる」ということです。 同じ形の棟が同じ間隔で並んでいるので、記憶が混ざります。
ただ、これは裏を返せば、団地はいちばん場所を正確に言える土地です。
棟の番号で、捜索の記録が正確になります
住宅街では「あの青い屋根の家の裏」としか言えませんが、 団地なら「七号棟と八号棟のあいだ、駐輪場側」と書けます。
- 当たった棟に印をつけていく紙に棟の配置を書いて、済んだところを塗る
- 目撃情報も棟番号で聞く「何号棟の前でしたか」と尋ねる
- 掲示板は管理組合や自治会に断ってから勝手に貼らない
これができると、二日目以降の捜索が驚くほど速くなります。 同じ場所を三回探して、隣を一度も見ていない。 これが団地でいちばん多い取りこぼしです。
団地で猫が入る場所は、だいたい決まっています
- 階段室の下、消火器ボックスの裏
- 駐輪場の奥、使われていない自転車の陰
- 物置やゴミ集積所の裏側
- 植え込みの中(特に根元が空洞になっているところ)
- 駐車場の車の下、エンジンルーム寒い時期は特に
室内飼いの子が出てしまった場合、 最初の数日は自分の棟から数十メートルの範囲にいることがほとんどです。 遠くを探す前に、まず自分の棟のまわりを、一か所ずつ。

七北田川・梅田川・貞山運河|水は越えません
坂の代わりに、宮城野区で捜索の線を決めてくれるものがあります。 水です。
区内を七北田川が東へ流れ、その支流の梅田川が合わさります。 河口の南側には貞山運河が接続しています。 猫は、基本的に川を渡りません。 橋を渡ることはありますが、自分から水に入ることはまずない。
ですから、いなくなった場所が川のどちら側かで、 探す範囲は半分になります。
線は、川に沿った向きに引きます
青葉区の広瀬川でも同じことをお伝えしました。 猫は川に突き当たると、そこで止まり、 川に沿って上流か下流のどちらかへ移動します。
つまり捜索の線は、川を横切る向きではなく、 川と同じ向きに、細長く引きます。
- 河川敷の草むらと、護岸のブロックの隙間
- 橋の下(橋台のまわりは三方が塞がって屋根があります)
- 水門や樋門の構造物
- 運河沿いの資材置場、係留されている船の下
ただし、暗い時間に河川敷へおひとりで下りるのは避けてください。 足元が見えないうえに、水際は滑ります。 昼のうちに場所を確かめて、夜は二人で。
岩切|区内で唯一の高まり
坂がないと申し上げましたが、例外があります。 区の北側、岩切です。 ここには松島丘陵の南端が迫っていて、区内では珍しく高低差があります。 西側の台原・小田原のあたりも、台地になっています。
岩切でいなくなった場合だけは、 青葉区と同じ考え方が使えます。 つまり「猫は坂を登り降りするより、同じ高さのまま横へ動く」。
- 斜面の途中に道があれば、その道に沿って
- 擁壁や石垣の上下で、線を分けて考える
- 丘の上と下は、別の場所として当たる
そして岩切は利府町と接しています。 北へ抜けた可能性があるなら、県の犬猫ダイヤルにも届けてください。
海側|見通しが利く場所は、かえって難しい
区の東側、蒲生や中野のあたりは海に近く、建物がまばらです。 七北田川の河口には蒲生干潟があります。
「見通しがいいから探しやすいのでは」と思われるかもしれません。 実際には逆です。
身を隠せる場所が少ないぶん、猫は数少ない隠れ場所に集中します。 そして、そこが見つけにくい。 広く見渡せる土地では、目が遠くばかり追ってしまい、 足元の小さな隙間を見落とします。
海側で、先に当たるところ
- 浜堤の上の松林根元と倒木の下
- 堤防や護岸のブロックの隙間猫がすっぽり入る大きさがあります
- 倉庫や作業小屋の床下
- 使われていない車両、資材、漁具の下
- 水路の暗渠と、その出口
それから、海側は風が強い日があります。 風の音で呼び声が届かず、猫の鳴き声もこちらに届きません。 風のない日、風のない時間を選んでください。 早朝が向いています。
やってはいけないこと
- 倉庫や工場の敷地に、断らずに入る私有地です。必ず先に声をかけてください
- 線路の柵を越える絶対にやめてください。猫が見えていても、です
- 大勢で一度に探す猫は人の気配が増えるほど動かなくなります。二、三人までで
- 昼間に流通団地を探すその時間、猫は動きません。夜に回してください
- 餌を何か所にも置く置くなら一か所。場所が絞れなくなります
- 団地の掲示板に無断で貼る管理組合か自治会に一言
それから、もうひとつ。 ご自分を責めないでください。 窓の開け方、網戸の建て付け、宅配の受け取り。 どれも、猫と暮らしていれば起こりうることです。
猫探偵の使いどころ
先に申し上げておきます。 まだ一日目で、ご自宅のすぐ近くという状況でしたら、 猫探偵をお呼びになる必要はありません。 届け出を出して、夜に一周して、餌を一か所。まずそれをやってみてください。
宮城野区で私たちにご相談いただく意味があるのは、こういう場面です。
- 流通団地や工場の敷地に入った可能性がある事業所との段取りが要ります
- 夜間にしか探せない一帯で、おひとりでは動けない
- 団地が広すぎて、どこまで当たったか分からなくなった
- 川を越えたのか、こちら側にいるのか判断がつかない
- 海側で、隠れ場所の当たりがつかない
- 仕事があり、毎日の確認と捜索を続ける時間が取れない
猫探偵がやるのは、魔法ではありません。 探す場所に順番をつけて、その順番どおりに人手と時間を使い切ることです。
お断りすることもあります
ご事情を伺って、調査をお勧めしないとお伝えすることがあります。 費用をいただいてから「すぐ近くにいました」となるより、そのほうが誠実だと考えています。
この形ならお受けできます、という言い方をします。 お断りするときも、代わりに何をすればいいかは必ずお伝えします。
費用の考え方
宮城野区は平らですが、そのぶん探す面積が広くなりやすい土地です。 費用を左右するのは次の四つです。
- 場所住宅団地か、流通団地か、海側か
- 経過日数早いほど範囲が狭く、日数も短くなります
- 時間帯流通団地は夜間が本番になります
- 手がかりの量最後に見た場所と時刻が分かっているかで変わります
一律の金額はお示しせず、ご事情を伺ったうえで個別にお見積りします。 まず伺いたいのは、どこで、いつ、ということだけです。
仙台市宮城野区の猫探偵についてよくある質問
Q. アニパル仙台が区内にあるので、そこへ行けばいいですか。
届け出は必ず出してください。ただし行けば会えるわけではありません。 保護されていれば情報が載りますし、まだ保護されていなければ何もありません。 受付は平日8時30分から17時までなので、 土日に気づいた場合は、まず警察と、仙台市総合コールセンター(022-398-4894)へ。
Q. 坂がないと、猫は遠くまで行ってしまいますか。
そう思われがちですが、室内飼いの猫は、平らな土地でも遠くへは行きません。 怖くて動けないからです。最初の数日は数十メートルの範囲にいることがほとんどです。 坂がないことで変わるのは距離ではなく、探す線の引き方のほうです。
Q. 川を渡ることはありますか。
自分から水に入ることは、まずありません。 ただし橋を渡ることはあります。 橋の近くでいなくなった場合は、両岸を見てください。 それ以外なら、川のこちら側から探して構いません。
Q. 夜中に探しても大丈夫でしょうか。
猫が動くのはその時間なので、理にかなっています。 ただしおひとりで、夜中の流通団地や河川敷に入るのは避けてください。 どなたかと二人で行くか、その時間帯だけお任せいただくことをお勧めします。
Q. 猫探偵に仙台まで来ていただけるのですか。
はい。ファミリー調査事務所はフランチャイズで、仙台にも拠点があります。 地元の調査員が優先して動き、必要に応じて他の拠点からも入ります。 ご相談の受付は下記のフリーダイヤルで承ります。
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