探すのは「範囲」ではなく通り道です
雁木の下、高床の下、雪囲いのすきま。新潟の家にしかない場所から探します
猫がいなくなったとき、多くの飼い主さんが 家の周りを広く歩き回って探します。 気持ちは分かります。ただ、それでは見つかりにくいのです。
猫は犬と違って遠くへは行きません。 近くにいるのに見つからないのは、範囲の問題ではなく 「どこを通るか」を読めていないからです。
このページでは、当方が新潟で実際にやっている探し方を、工程ごとに公開します。 探偵が何をするのかを先に知ったうえで、頼むかどうかを決めてください。 読んだだけでご自分で見つかったなら、それがいちばん良い結果です。
いなくなった直後、最初にすること
順番があります。この順番を間違えると、あとで効きが悪くなります。
- 家の中をもう一度、徹底的に見る。「外に出た」と思い込んで外を探し、実は家の中にいた、というのは本当によくあります。押し入れの奥、洗濯機の裏、家具の裏、天袋。猫は音を立てずに一か所にじっとしています
- 出入口を開けておく。戻ってきたときに入れる状態にします。においのついたもの(使っていた毛布・トイレの砂)を玄関の外に置くのも有効です
- 明け方と夜中に、静かに呼ぶ。昼間は動きません。臆病な猫ほど、街が静かになってから動き出します
- 届け出を出す。市町村の窓口、動物愛護センター、警察。これは早いほどよく、しかも無料です。13に窓口をまとめました
- 近所に声をかける。チラシより先に、直接お願いするほうが早く効きます
いちばんやってはいけないのは、大勢で一斉に探し回ることです。
人の気配が増えると、猫はさらに動かなくなります。
近くにいても出てこられなくなり、結果として発見が遠のきます。 静かに、少人数で、時間帯を選んで。これが基本です。
猫は遠くへ行きません|探すのは「通り道」
当方の捜索の起点は、ひとつだけです。 猫の気持ちになって、猫の通り道を見つけること。
範囲を決めて歩き回るのではありません。 猫が通れる線を特定して、そこに絞ります。
猫は建造物の下と間にいる
縁の下、建物の下、車の下、室外機の裏。 屋根があって、風が通らず、人が手を入れられない場所。 生い茂った草むらや森の際も同じです。
動くのは夜中と明け方
臆病な猫ほどこの傾向が強く出ます。 街の音が消えてから動き出す。 昼間に同じ場所を何度見ても、そこにじっとしているだけです。
近くとは限らない
縄張り意識の強い猫が近くにいると、威嚇されて遠くへ逃げることがあります。 「近くにいるはず」と決めつけると外します。 まず地域に猫がいるかどうかを見ます。
通り道が特定できたら、そこに餌や仕掛けを置いておびき寄せます。 やみくもに探すのと、この順番で進めるのとでは、同じ日数でも結果が変わります。
隠れ場所について、さらに詳しくはこちらに書いています。
→ 迷い猫はどこに隠れる?
猫探偵が実際にやること|6つの工程
ここを公開している同業はほとんどありません。 ですが、これを知らずに頼むかどうかは決められないはずです。
| 工程 | やること |
|---|---|
| ① 聞き取り | 最後に見た時刻と場所、猫の性格(外に出た経験があるか)、去勢・不妊の有無、家の構造、通れる隙間の位置。ここが浅いと初日が丸ごと無駄になります |
| ② 地形を読む | 家を中心に、猫が通れる線を地図と現地で引きます。塀の上、建物の間、用水の際、雁木の下。道路は猫にとって壁です(交通量の多い道は越えにくい) |
| ③ 候補地を絞る | 線の上にある「入れて、出られて、隠れられる」場所を順位づけします。数十か所になることもあります |
| ④ 夜間・明け方の確認 | 猫が動く時間に、絞った場所を回ります。ここが捜索の本体です。昼間は聞き込みと準備にあてます |
| ⑤ 餌と仕掛け | 通り道に餌を置き、反応を見ます。必要に応じてカメラや捕獲器を使います。置く場所が違えば、地域の他の猫が来るだけです |
| ⑥ 保護 | 姿を確認しても、驚かせれば逃げます。飼い主さんに立ち会っていただくか、器具を使うかをその場で判断します |
①で得られる情報の量が、そのまま日数を決めます。 11に、事前に用意していただきたいものをまとめました。
捜索そのものの中身はこちらでも書いています。
→ ペット探偵・猫探偵は何をするのか|犬と猫で変わる捜索の組み立て
新潟の家と土地にしかない隠れ場所
全国向けの記事には「縁の下」「物置の裏」と書いてあります。 新潟では、その一覧が足りません。
- 高床の下。豪雪地帯の住宅は1階を車庫や物置にして床を上げています。普通の家の縁の下がない代わりに、人が立って歩ける空間が家の下に丸ごとあります。雨も雪も入らず風も通らない——猫にとって最上級の場所です
- 雁木の下。軒を長く張り出した通路。雪が積もらず、屋根があり、建物に沿ってまっすぐ続く。これ以上ない通り道です。点で見ず、通りの端から端まで一本の線として見ます
- 雪囲いと壁のあいだ。板やシートと建物の間にできる細長い空間。囲いを外さず、端から懐中電灯を入れて見ます
- 海沿いの砂丘林。新潟県の海岸線は合計635.6キロあります(新潟県発表)。松林は砂地で乾いていて、枝が低く上から見えません。飼い主さんが最初に候補から外す方角です
- 堤防の法面(のりめん)。信濃川・阿賀野川ほか。見るのは堤防の上ではなく斜面です。護岸ブロックのすきまに入ります。堤防は越えるより沿って移動するほうが自然なので、まず堤防と住宅地の間の帯を見ます
- 用水路と側溝。農業用水の多い地域では、水の無い時期の水路が長い通り道になります
市町村ごとの地形の違いは、こちらにまとめています。
→ 新潟県の市町村別|迷い猫・迷い犬の探し方
季節で探し方が変わります
新潟では、同じ家でも冬と夏で探し方が変わります。
| 時期 | 何が変わるか |
|---|---|
| 積雪期 | 足跡が残ります。降ったあとの朝がいちばん読める。ただし数時間で消えます。そして行動範囲が線に絞られます——深い雪の上は歩けないので、除雪された道・雁木・屋根から落ちた雪の上・建物際の帯だけ。探す側には有利な条件です |
| 消雪パイプのある道 | 猫は濡れるのを嫌います。水が出ている道路は避けるので、乾いている線が通り道になります |
| 融雪期 | 足跡が残らなくなり、逆にいちばん読みにくい時期です。雪囲いを外す時期と重なるので、隠れ場所も動きます |
| 夏・秋 | 草が伸びて藪が増え、隠れ場所が一気に増えます。暑い時間は建物の影と床下に寄ります |
| 季節風の強い日 | 風下側に寄ります。また、風の音で呼び声が届かないので、明け方の風が落ちる時間を狙います |
冬に気をつけていただきたいこと。
除雪機、車のボンネットの中、屋根からの落雪。 暖かい場所に寄る習性が、そのまま危険になります。 朝、車を出す前にボンネットを叩く——これは冬の新潟では本当に意味があります。
耳の先としっぽの形を見てください
チラシや届け出に書く特徴で、いちばん役に立つのは毛色ではありません。
毛色は光の下で変わって見えます。 夕方の茶色と、街灯の下の茶色は別の色に見える。 そして夜間カメラの映像では、色がほとんど残りません。 残るのは形です。
- 耳の先が切れているか。先がとがっているか、V字に切れているか。耳カットは不妊去勢済みの印です。これを見た人が「地域猫だ」と判断して通報しないことがあるので、飼い猫であることをチラシに必ず書いてください
- しっぽの形。まっすぐ長いのか、かぎしっぽか、短いのか。暗い映像でも形は分かります。不妊去勢の印として尾の先を切る地域もあります
- 体格と歩き方。「太っている/痩せている」より「大きい/小さい」。遠目でも伝わります
- 首輪の有無と色。ただし外れることがあるので、無くなっている前提でも探せる特徴を1つ用意してください
チラシのコツをひとつ。
特徴のうち1つだけを伏せておくと、問い合わせが本物かどうかの確認に使えます。
「しっぽの先だけ白い」などを書かずに取っておき、電話で聞くのです。
犬の場合は、組み立てが逆になります
「ペット探偵」とひとくくりにされますが、 犬と猫では捜索の組み立てがほぼ逆です。
| 猫 | 犬 | |
|---|---|---|
| 動き | 近くに潜む。動かない | 走って遠ざかる。距離が伸びる |
| 探す対象 | 隠れ場所と通り道 | 移動路と目撃情報 |
| 時間帯 | 夜中・明け方 | 日中も動く |
| 力の入れどころ | 機材と張り込み | 広報と聞き込み。情報が入る速度が勝負 |
| 新潟の移動路 | 塀・雁木・建物際の帯 | 堤防・海岸線・幹線道路。積雪期は除雪路が唯一の走れる道 |
ですので、依頼するときは「犬と猫では進め方がどう変わりますか」と聞いてみてください。 ここに答えられない相手は、どちらか片方しかやっていない可能性があります。
費用|日数制で、成功報酬はとりません
| 内容 | 費用(目安) |
|---|---|
| 5日間 | 150,000円 |
| 10日間への延長 | 250,000円 |
| 交通費・諸経費 | 別途 |
当方は成功報酬制をとっていません。 理由を正直に書きます。
- 「成功」の定義がすべてだからです。発見か、保護か、目撃情報か。どこまでを成功と呼ぶかが書面にないと、判断するのは依頼者ではなく会社側になります
- 成功報酬は、見込みの薄い依頼を断る動機になります。時間が経った案件、手がかりの少ない案件ほど受けにくくなる。日数制なら、可能性が低くても「低い」と言ったうえでお受けできます
- 総額が先に決まるからです。いくらかかるか分からないまま進むのが、いちばん不安なはずです
そして、費用を下げられる部分は飼い主さんの側にあります。 値引きの話ではありません。日数の話です。 11の6項目が事前に揃っていると、初日に進む距離が変わります。
延長するか、打ち切るか
ここを正面から書いている同業をあまり見ません。 ですが、依頼する前にいちばん知っておくべきことです。
判断の基準はひとつです。新しい情報が出ているかどうか。
目撃、足跡、餌の減り方、カメラの反応。 出ているなら延長する意味があります。 出ていないなら、延長ではなく——やり方を変えるか、いったん止めるかです。
同じやり方を日数だけ伸ばしても、同じ結果になります。
ですので、見積りのときに 「延長するかどうかは、何を見て決めますか」と聞いてください。 当方に対しても、他社に対してもです。 ここに具体的に答えられるかどうかが、その会社の実力です。
そして、いったん止めることは失敗ではありません。 季節が変わって草が枯れれば見える範囲が変わります。 猫が自分で戻ってくることもあります。 止めたあとに何をしておくか——餌の場所、カメラ、連絡窓口、届け出—— そこまでをご相談のうえで決めます。
比較記事・ランキング記事の読み方
「新潟 ペット探偵」で調べると、「おすすめ◯社比較」という記事がいくつも出てきます。 読むのは構いません。ただ、見るべき点があります。
- その記事を誰が書いているか。比較記事の多くは、比較されている会社のどれかが書いています。運営者情報を見てください。そして、その会社が何番目に置かれているかを見てください
- 「発見率◯%」の母数。何件中の何件か。何をもって「発見」と数えたか。この2つが書かれていない数字は、比べることができません
- 料金体系が揃っているか。時間制・日数制・成功報酬は、そもそも並べて比べられません。同じ型どうしでないと意味がありません
- その会社が新潟に来るのか、新潟にいるのか。「新潟対応」と書いてあっても、出張で来る場合と、県内に拠点がある場合では、初動の速さが違います
当方は新潟支店です。 これは優劣の話ではなく、確かめていただきたい事実としてお伝えしています。 比べたうえで他社を選ばれるのは、まったく構いません。
業者の選び方そのものは、こちらに詳しく書いています。
→ ペット探偵の選び方|電話で聞く10の質問と「必ず見つかります」を疑う理由
ご依頼前に用意していただく6つ
これが揃っているかどうかで、初日の進み方が変わります。 費用に直結する部分です。
| 用意するもの | なぜ必要か |
|---|---|
| 写真(全身・横から) | 顔のアップより、体格と模様の配置が分かるものを。暗がりで見分ける材料になります |
| しっぽの形と耳の状態 | 06のとおり。夜間の映像で残るのは色ではなく形です |
| 最後に見た時刻と場所 | 「昨日の夕方」ではなく、できるだけ細かく。ここから線を引きます |
| 家のどこから出たか/通れる隙間 | 網戸の下、換気口、ベランダ。出口が分かると、最初の方角が絞れます |
| 近所に猫がいるか | 02のとおり、縄張り猫がいると遠くへ逃げている可能性が出ます |
| 届け出の状況 | どこに出したか。出ていなければ、こちらから順番をご案内します |
すべて揃っていなくて構いません。 分かっている分だけ日数が減る、という関係です。 お電話で伺いながら整理します。
やってはいけないこと
- 大勢で一斉に探し回る。01のとおり。人の気配が増えるほど猫は動かなくなります
- 見つけて、すぐ近づく。驚かせれば逃げます。そして一度逃げた猫は、次はもっと遠く、もっと深いところへ入ります。見つけたら、まず動かずに連絡をください
- 水辺や葦原に餌を置く。水鳥の集まる場所では、猫のための餌が野鳥への給餌になります。地域のきまりがある場合もあるので、餌は水辺から離れた自宅寄りに置いてください(猫を水辺から呼び戻す向きになります)
- 他人の敷地に無断で入る。気持ちは分かりますが、これは別の問題を作ります。必ず声をかけてから
- 「必ず見つかります」と言う業者に、その場で決める。見つからないこともあるのが本当のところです。断言する相手ほど、あとで話が違ってきます
ご自分で探す手順は、こちらにまとめています。
→ 迷い猫を自分で探す|時間軸で変わる手順とチェックリスト
届け出先と窓口
ここは正直にご案内します。 探偵に頼む前に、まず出してください。無料で、効果があります。
- お住まいの市町村の窓口。収容情報を持っています。新潟市など区のある市では、区役所の担当窓口へ
- 新潟県動物愛護センター。長岡市関原町にあります。下越や上越からは遠く感じますが、遠いからといって連絡先から外さないでください。県内の情報が集まる場所です
- 警察。拾得物として届く場合があります
- 近隣の動物病院。保護された子が最初に運ばれる先です。冬は「近い病院」ではなく「雪でも行ける病院」を基準に選んでください
- 迷子ペット情報の掲示板サイト。飼い主さんが最初に行く場所であり、実際に見つかっています。使ってください
- 環境省の収容動物検索情報サイト。都道府県をまたいで探せます
そして、工場・農家・施設への声かけ。
朝早くから人が動いている場所です。 その人たちが日常的に見ている場所は、飼い主さんが立ち入れない場所と重なります。 チラシを配るより先に、ここへ一声かけてください。
対応エリア
- 新潟県全域。新潟市/長岡市/上越市/三条市/燕市/柏崎市/新発田市/村上市/胎内市/阿賀野市/五泉市/十日町市/南魚沼市/魚沼市/見附市/糸魚川市/妙高市/佐渡市 ほか
- 長野県。長野市・松本市・上田市・佐久市・飯田市など、盆地部・山間部いずれも
- 石川県。金沢市を中心に、能登方面を含む県内
ご相談とお見積りは無料です。 まだ頼むと決めていない段階で構いません。 お電話で状況を伺って、「これはご自分で探せます」とお伝えすることもあります。 それでこちらの仕事が減っても、見つかるならそのほうがよいからです。
よくあるご質問
Q. いなくなってから時間が経っています。もう遅いですか
早いほうが有利なのは確かです。ただ、時間が経ってから見つかることもあります。 猫は近くにとどまっていることが多く、季節が変わって草が枯れれば見える範囲も変わります。 まずお電話で状況をお聞かせください。
Q. 必ず見つかりますか
そうは申し上げません。見つからないこともあります。 通り道を特定して仕掛ける方法で見つけられることは多い、というのが正確なところです。 「必ず」と言う相手には、何を根拠にそう言えるのかを聞いてみてください。
Q. 成功報酬のほうが安く済みませんか
08のとおり、「成功」の定義次第です。 発見までか、保護までか、目撃情報でも成功とするか。 書面で定義されていなければ、判断するのは依頼者側ではありません。 当方は日数制で、総額が先に決まる形にしています。
Q. 夜中に探すのですか。近所迷惑になりませんか
猫が動くのは夜中と明け方なので、その時間が捜索の本体になります。 大声を出したり、明かりを振り回したりはしません。 必要に応じて、あらかじめご近所へお知らせしておくこともあります。
Q. 冬でも探せますか
探せます。それどころか積雪期は足跡が残り、行動できる線が絞られるので、読みやすい面があります。 05のとおりです。ただし降雪直後の数時間が勝負になるので、連絡は早いほうが効きます。
Q. 犬でもお願いできますか
お受けします。ただし07のとおり組み立てがほぼ逆になります。 犬は走って遠ざかるので、広報と聞き込みの比重が上がります。
Q. 自分で探したほうがいい場合もありますか
あります。いなくなって間もなく、心当たりの場所がはっきりしている場合などです。 お電話でそうお伝えすることもあります。 まず12の「やってはいけないこと」だけ避けてください。
Q. 見つかったあと、何かすることはありますか
出た経路をふさぐこと、そして届け出を出した先へ「見つかりました」と連絡することです。 これを忘れると、似た猫の情報が届き続けます。
新潟のペット捜索・猫探偵は
ファミリー調査事務所 新潟支店 へ
24時間365日受付
成功報酬はとりません
長野・石川も対応
組み立てを変えて対応
